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ファインダーを覗く目は、右目?左目?

カメラのファインダーを覗く時、右目で見ますか?それとも左目で見ますか?
右目で見る人は、利き目が右目、左目で見る人は、利き目は左目です。
利き手の場合、左利きは日本人の5〜10%程度しかいないそうですが、利き目が左利きとなると、 約30%もいるのだそうです。

私の場合、利き手は右ですが、利き目は左です。 脳には右脳と左脳があり、右脳は感覚脳左脳は論理脳といわれ、神経は左右交差して いる為、左半身が右脳、右半身は右脳が主にコントロールしているといわれています。
こういう理屈からすると「写真のイメージ作りは感覚脳の右脳が働くのだから、 左目でファインダーを覗くのが普通」だと、昔から私はずっと思っていました。

しかし、ある時周りを見渡して見ると、カメラのファインダーを見る方の目は 左目の方が少数派である事に気づきました。そして、カメラの設計も基本的に右目で ファインダーを覗き、右手でシャッターボタンを押すように設計されている事に 気がついたのです。最近のカメラはフィルムの巻き上げはほとんど自動化されてい ますが、昔は手動で巻き上げレーバーを1枚撮る毎に巻き上げていました。左目でカメラの ファインダーを覗くと右手で「シャッターボタンを押す」「フィルムを巻き上げる」という 動作が非常に窮屈となるのです。

これはスチル(写真)カメラの話で、ビデオカメラになるともっと深刻です。 放送用・業務用の肩にかかえるタイプのビデオカメラは、完全に右利き仕様です。 スチル(写真)カメラの場合、左目でファインダーを覗いても、多少操作が窮屈になる だけで慣れればなんともありませんが、放送用・業務用ビデオカメラの場合、 左目でファインダーを覗いて撮る事は、ほとんど不可能です。三脚に固定して撮る時、 つい左目でファインダーを覗いている事がありますが、やはり操作がぎこちなくなり 右目で覗き直します。

ところで、ファインダーには構図を確認するという目的以外に、絞り、シャッタースピード、露出、など 様々な撮影情報を表示するという役割があります。ビデオカメラでは、さらに、REC状態、 テープ残量、電池残量、ホワイトバランス、ゲイン、音量レベル、ゼブラ、ズーム情報、フォーカス情報 等々、ファインダーの画面いっぱいにさまざまな情報が表示されます。
つまり、左脳で処理すべき情報がいっぱいなのです。 そういう観点から見れば、「ファインダーは右目で覗く」方がいいのかもしれません。

ここで質問です。あなたは、カメラのファインダーを覗き込んでい無い方の目は、閉じていますか? 開いていますか?
どっちが正しいという正解は無いと思いますが、初心者ほど閉じている傾向が強く、 熟練者ほど開いている傾向が強いようです。
つまり、熟練者は被写体を肉眼とファインダー越しの両目で捉え、シャターチャンスを 狙っているという事です。ファインダーの枠外の状況を把握できているという事は、 シャッターチャンスの判断にも構図の絵作りにも非常に有利です。
特にビデオ撮影の場合、次の画面にどのような被写体が入ってくるか、フレームインさせるか、 という事を意図して撮影を行うには、今の被写体を撮影すると同時に次の被写体を肉眼で 捉えていなければなりません。
ファインダーを覗き込んで無い方の目で周囲の状況を見ながら撮影するというテクニックは スキルアップの為には必要なテクニックです。

良い事なのか悪い事なのかわかりませんが、最近のデジタルカメラ、デジタルビデオ は、大きな液晶モニターが付いており、液晶モニターを見ながら撮影するというのが 普通になってきました。ファインダーも有る事はありますが、おまけ程度の大きさで 本当に小さな穴を覗き込むように見なければなりません。(一眼レフや放送用は例外です) 液晶モニターなら、両目をしっかり見開いて画面を見る事が可能です。周囲の状況も わかります。そのうちカメラからファインダーが完全になくなって しまうのかもしれませんね。

右利き/左利きの話をする時、利き目以上に、利き手がどっちかという方が重要です。 カメラの操作の場合、左利きの人は左手でシャッターボタンを押したいと思うでしょう。 しかし、世の中には左利き仕様のカメラは、ほとんどありません。(少数ながら存在はするようですが) 高級一眼レフは、縦位置でも撮り易いようシャターボタンを2つもつものが多く ありますが、左利きの人の為にシャッターボタンを2つもつカメラは、まずありません。
カメラメーカーは、少数派の左利きの人の為に2つの仕様のカメラを作るわけには いかないのでしょう。分野は異なりますが、楽器のギターにはちゃんと左利き仕様のものもちゃんと 用意されているので、やる気になればできない事は無いはずです。

私がかつてギター小僧であった話は、前にも書きましたが、ギターを始めたばかりの頃、 利き手では無い方の左手で複雑なコードを押えなければならないという事に凄く違和感を感じました。 ギターの右手と左手の役割を単純に比較すると、私にはどう考えても、コードを押える方が難しい 作業に思えたものです。
「なぜ難しいコードを押えるの方が左手なんだろう? 左利きだったら楽にコードを押えられるのに。。」 (皆さん、そう思いませんか?)
しかし、結局は、左利きの人でも、わざわざ利き手でない方の右手でコードを押えて いるようです。普通の(つまり右利き用の)ギターをわざわざひっくり返して、弾いている左利きの ギタリストも少なくありません。未だに私には腑に落ちないのですが、ギターコードは、利き手で無い 方の手で抑えるのが、生理的に自然なことのようです。

ちょっと面白い話を聞いたことがあります。
やむをえず右利き用のギターをマスターして弾いていたある左利きのギタリストが上達に伸び悩んでいた時、 左利き用ギターに持ち替えたそうです。すると、みるみる上達したとか!
やはり、左利きには左利き仕様のものでないと、どこかで制約されてしまうのかもしれませんね。
もし、左利きの人がもっと手軽に左利き仕様のカメラを手に入れて思う存分に写真が撮れたら、 もっといい作品が沢山生まれているのかもしれません。
なんといっても、左利きには天才が多いようですし。。。
(2003年09月29日)