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Tips --- デジタルカメラならではのテクニック、裏ワザ紹介

2003年3月11日
■ニッケル水素電池を安全に使用する。

ニッケル水素電池が世の中に登場した頃、ダイバーの間では 「ニッケル水素電池は爆発の危険があるから、水中ストロボには使用しない方が良い」 という情報(噂)がいつの間にか広まりました。
水中ストロボメーカーも、安全性が未確認であるという立場から、公には 「ニッケル水素電池は水中ストロボには使用しないでください」という立場を最近までとっていました。

ここで、ニッケル水素電池のいったい何が危険なのか一度整理してみます。

まず、ニッケル水素電池の中身はアルカリ性水溶液です。つまり、水を主成分にした液体なので、 万が一ニッケル水素電池が水に没し、液漏れしても、爆発する危険はありません。

では、なぜ「爆発の危険がある」といった大げさな話へ飛躍してしまったのでしょう?
それは、おそらく”水素”という名前からくるイメージが爆発のイメージに繋がったと思われます。

しかし、水素が反応して爆発する危険が皆無でも無いのです。
それは、水中ストロボが水没することで、電池により水が電気分解され、水素と酸素が発生するからです。
これは、ニッケル水素電池であろうが、ニッカド電池であれアルカリ電池、つまり、 全ての電池に おいて共通の問題なのです。
そして、水中ストロボのみならず、電池を使用する水中カメラ、水中ライト等のすべての水中撮影機材に関わる問題です。
電池は、海水に没してもしばらくは、放電を続け、その間水を電気分解し続け水素と酸素を発生させます。

つまり、水中撮影を行う我々が気をつけるべき事は、もしも機材が水没した場合、すみやかに 機材を陸上に上げ、水没した機材から電池を除去することです。 通常、水中カメラが水没した場合、目で確認できるか、もしくは、カメラが即使用不能になるので、 気が付かないことは無いと思いますが、ストロボの場合、水没しても、しばらく使用できる場合も 多く、気が付かずにそのまま放置される場合があります。最悪の場合、水素が爆発するという事は極端だとしても ストロボ内部の内圧が上昇し、破裂等の事故の恐れがありますので、水没のチェックも兼ねて 1日1度はストロボの蓋を開けて内部を確認する習慣をつける必要があります。

なお、内圧上昇時に安全弁が働くよう設計された水中撮影機材も多数あります。

一般的に充電式の二次電池の安全性は、過充電時と過放電時にシビアになります。
特に過充電時はシビアになりますが、水中では充電しないので、気をつける時は、アフターダイビングでの充電時です。
特にニッケル水素電池は過充電時、発熱が大きいので、電池が熱くなれば充電器がまだ充電中でも充電を辞めた方が無難です。
過放電に関しては、電池は痛めますが、安全面ではそれほど深刻な事態にはならない のが一般的です。しかし、 水中ストロボは、大電流を使用するので、極端な使用(過度に連続したFULL発光)は 避け、 そのような使用の後は、ストロボの蓋を開けて内部を確認するようにした方が無難でしょう。

電池に関する専門書を読むと、安全面では、ニッケル水素電池よりリチウムイオン電池の方が危険性が高い とされています。リチウムイオン電池の電解液は可燃性であり、電池や充電器の安全回路もシビアに設計 されています。しかし、ダイバーの間では「リチウムイオン電池は危険な電池である。」という事が話題になることはまず ありません。これも”リチウム”とか”イオン”という名前の響きが”水素”という響きに比べてハイテクな イメージ=”つまり安全”、だからのような気がします。
しかし、電池容量が大きいリチウムイオン電池は、水没の際、長時間にわたって水を電気分解し多量に水素と酸素を 発生させる危険があるという事を忘れてはなりません。

[補足]水中ライトの運搬時の注意点

ニッケル水素電池とは関係無い話ですが、電池の安全の話のついでに、水中ライトの運搬時の注意点について 補足します。
水中ライト、特にビデオライトのようにワット数の大きいものを、荷物に入れて運搬する時に、振動などにより 不用意にスイッチがONにならないよう細心の注意が必要です。
万が一、荷物の中で水中ライトの電源がONになると、最悪の場合、火災になる危険があります
電池を取り外せるもは電池を外してください。電池を取り外せない構造のものは、スイッチをOFFの位置で厳重に固定し、 振動などで絶対にONされないよう対策をしなければなりません。(メーカーの説明書に必ず注意書きがありますので、 しっかり読むようにしてください。)


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