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2002年11月20日
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おそらくフィルム(写真)業界や印刷業界だけの業界用語だと思われますが、
”記憶色”や”期待色”という言葉があります。
そして、綺麗な写真で写真集を出版する場合はこうです。
撮影者がレタッチソフトを使用し、デジタル画像の色やコントラストに手を加えるという行為は
”記憶色”や”期待色”を撮影者自身の記憶を元に再現するというひとつの作業工程に過ぎません。
カメラマンが銀塩フィルムを選択するという事はフィルムメーカーがあらかじめ取り決めた色や コントラストの誇張方法(=フィルム独自の発色)を選択したという事なのです。 水中写真や風景写真の多くのプロ写真家達が愛用しているベルビアが、いかに色や コントラストを誇張してるか、という事実をいまさら述べるまでもありませんよね! ベルビアで撮る行為もデジタル画像をレタッチソフトで誇張する行為も手法が 変わった、ただそれだけの事です。 写真を原稿としてラボや印刷所に出すという事は、ラボや印刷所のオペレーター に、写真をらしくプリント、印刷するよう、色やコントラストの加工を指示した のと同じ事です。オペレーターのやっている作業とレタッチソフトによる作業と では何も違いはありません。 銀塩フィルム時代は、たまたまカメラマンが色やコントラストに手を加える機会が 少なかっただけで、カメラマンの知らない世界(フィルムメーカーやラボや印刷所) で、色やコントラストに手を加えられていたのです。 モノクロのプリントを経験した方なら、暗室作業で作品のイメージを 大きく変える事ができるという事はご存知ですよね? 暗室作業での覆い焼きとレタッチソフトでの階調補正、手法が変わっただけで 目的は同じです。 写真がデジタルになる事によって、今まで以上にカメラマン自身で ”記憶色”や”期待色”を直接再現させるという作業が身近になったのです。 ”記憶色”や”期待色”は、もともと撮影者本人だけの主観的な感覚色なのですから カメラマン自身の手で再現するという事が本筋なわけです。 その意味では、フィルムよりデジタルの方がより写真の本質に近付いたと言えるの ではないでしょうか? |
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