Photo gallery(1)

撮影地:
ミクロネシア トラック JEEP(FANANNANG) IS.ハウスリーフ
撮影環境:
水深:16m、透明度:20m前後、時間帯:午前9時頃、天候:晴れ
撮影機材:
Nikon Nikonos V
SEA&SEA 12mm Fisheye
SEA&SEA YS-60 x 2(フィルター無し)
撮影データ:
フィルム:RVP(+1増感)、絞り:F11、シャッター速度:1/60
ストロボ調光:YS-60 x 2灯 FULL発光
撮影秘話:
トラック諸島ジープアイランド(ファナンナン島)のハウスリーフには、砂地に 根が点在し、根魚が多数群れてる光景があちらこちらに見られます。特に この根には、魚が特に多く、写真のようにスカシテンジクダイも群れています。
スカシテンジクダイは、いつもは根に隠れるように群れていたのですが、この時は、根の上の 中層に群れており、それを見た時、即この写真のイメージが頭に思い浮かびました。
スカシテンジクダイの撮影で最も気を付けるポイントは、ストロボ調光です。魚の側面に当た った光は鏡のようにダイレクトに反射する為、ストロボアームをめいっぱい広げ角度をつけて 光を当てます。(反射した光がダイレクトにレンズに入らないようにする為)
また、ストロボアームをめいっぱい広げレンズから遠ざけることで、群れ全体に均等な光を 当てる事にもなります。(ストロボがレンズに近いと、レンズ前面の被写体に強い光が当たり その後ろの被写体には弱い光しか当たらない。ストロボ光は距離の2乗に反比例して弱く なる為)
この写真のもうひとつのポイントは、撮影距離。フィッシュアイレンズである為、めいっぱい 寄らなければスカシテンジクダイは、ゴミのようにしか写りません。
最近、私はフィッシュアイレンズを用いた撮影には、Nikonos VとSEA&SEA 12mm Fisheye の組み合わせで良く撮ります。理由は、ビデオ撮影も平行して行っていることもあるのですが やはり、水中専用に設計されたレンズであるだけに一眼レフ&ハウジングの組み合わせより とてもシャープに写るからです。また、この写真の撮影距離はフィルム面から約20cm程度で、 ハウジングではポートにくっつくような距離です。このような短撮影距離での撮影もニコノス ならではでしょう。ちなみにSEA&SEA 12mm Fisheyeの最短撮影距離は30cmですが、F11以上 絞り込む事で、20cmでもピントを合わせることができます。


BACK NEXT

[フォトギャラリーメニュー] [トップメニュー]
Copyright (C) Hiroshi Sato